海辺のたより

国府祭

「国府祭」と書いて「こうのまち」と読みます。国府祭は、毎年5月5日に、相模の六社の神輿が大磯の「神揃山」と「大矢場(現馬場公園」に集う祭りで、神奈川県の無形文化財に指定されています。

 

相模の六社は、一宮 寒川神社(寒川町)、二宮 川勾(かわわ)神社(二宮町)、三宮 比々多(ひびた)神社(伊勢原市)、四宮 前鳥(さきとり)神社(平塚市)、五宮 平塚八幡宮(平塚市)と、相模国の総社である六所神社(大磯町)です。

 

このお祭りでは、「座問答」という不思議な無言劇が行われます。相模の国でどちらが一番の神社か、寒川神社と川勾神社が争った故事を今に伝える行事です。

 

神奈川県西部は、かつて東は相武(さがむ)、西は磯長(しなが)という国に分かれていましたが、大化の改新(645年)で二つの国が合併して相模国となりました。

 

合併の際に、寒川神社と川勾神社が、相模の国でどちらが一番の神社かを争った様子が儀式化され「座問答」になったとする説が有力のようです。

 

寒川神社と川勾神社が、お互いに一歩も譲らず、見かねた仲裁役の比々多神社の宮司が、
「いずれ明年まで」と声を発し、結論は来年まで持ち越されることになります。

 

以来、論争を翌年まで先送りする形で1000年以上同じことを繰り返してきたそうです。何ともゆるい日本的な物事の納め方ですね。